水、空気、大切なものは、
森林から運ばれている。
人は、森林から様々な恵みを受け取っています。
ここに、森林の素晴らしい機能や仕組みをご紹介します。
森林の機能・役割
① 水を蓄え、育み、守る。
降り注ぐ雨は、森林の木々によって優しく受け止められ、大地に浸透します。雨水はその後、土壌でろ過され、山に貯水され、必要に応じて川や海へと流れていきます。この機能は「水源かん養(すいげんかんよう)」といい、干ばつや洪水を防ぐ役目があります。
② 災害から人を守る。
森林にある落ち葉や落枝は、土の栄養となり木の根を丈夫にします。丈夫な木の根は大雨の際に山崩れを防ぎます。また、森林の低層にある草花は、雨水を受け止めるため、雨水の衝撃が直に山肌にあたらないようにする役割があります。
③ 動植物を守る。
森林は動植物の住家であり、自然に生きる多様な動植物の生態を守っています。また、土の養分は川を伝って海に運ばれているため、川や海の生き物にも良い影響を与えます。
④ 食文化を豊かにする。
山の養分は、川から海に運ばれ、それが良い海の栄養となり海産物が良く育ちます。有明海には多良岳山系から2本の川が流れ込んでおり、竹崎かにや竹崎牡蠣など、太良はおいしい海の幸の宝庫です。
⑤ 地域の魅力を高める。
太良町にある多良岳(996m )は、日本一古い修験道場であったという歴史があり、森林は、地域のシンボルや、観光スポットになります。また、希少性の高い動植物も多く生息していることなどから、登山やトレッキングのスポットとしても人気です。
その他、森林には、木の光合成によってCO2(二酸化炭素)を吸収したり、森の香りなどで人の心をリラックスさせたりする効果など、様々な機能があります。
森林をもっと知る